【歴史】意外と奥深いタクシー Part.2

雑記

12月も気づけば下旬。あっという間に1日1日が経過していくことに日々恐れをなしている今日この頃。「人生は何事もなさぬにはあまりに長いが、何事かをなすにはあまりにも短い」(中島敦さんの言葉)とはよく言ったものだ。日々タクシーの隔日勤務は他の仕事よりも時間の流れを早く感じる気がする。

では、前回の続きを

2000年以降

2002年(平成14年)道路運送法・タクシー業務適正臨時措置の一部が改正施行され、事業はこれまでの免許制から許可制となった。所謂タクシー規制緩和である。これにより大都市では新規参入事業者が増加したが、マイカーの普及等の社会事情の変化により乗客の減少などで経営が苦しいところが増えた。

当時から経営が厳しいからという理由で乗務員に過度な負担をかけるような無線配車が多発していたようですね。

2008年「タクシー業務適正化特別措置法」施行令の改正で、事業者間の競争激化による不当に低い運賃設定もできなくなり、運転手の品質低下だけでなく地位も向上にむかった。

現在では電気・ハイブリットタクシーの運用や介護タクシーや話題のGOによる相乗りタクシーなど多様化をみせている。

2012年にタクシー生誕から100年となった。

タクシー雑学

・「助手席」はタクシー用語

日常的に使用する言葉「助手席」。実はタクシー業界の用語である。昔は着物を着た人が多く乗車や降車のお手伝いをする人が必要であった。その為、運転手の隣に助手さんと呼ばれる人が乗車していた。そこから助手さんの座る席。助手席と一般の方にも浸透していったそうです。

・「お化け」

いまではそんなに耳にはしない言葉ではあるが、業界用語で「お化け」という言葉がある。意味は夜間の遠距離利用客のことですね。都市部では10万収なんてききますけど、福岡では2万超えればいいほうでしょうね。

所感

事業の経営方法を時代の流れに合わせて変える事は当然だと思うが、タクシー業界はどうにも動きが鈍い気がする。日本が少子高齢化と言われてもう30年以上経つが、最も高齢化してる業界だと思う。新しい事へのチャレンジや若い世代へ良い会社を残そうなんて思っている人がどれだけいるのだろうか。

東京では大学新卒者の新規採用など行われているようだが、福岡では聞いたことがない。入社してくる方は若くて40代後半。一番多い層は50~60代だろう。最近では、20代の若い方も増えてきたが長続きは難しそうだ。長時間勤務や深夜労働など、合う合わないがハッキリ分かれるので仕方のないことだとは思うが、一番は企業の若い世代への寄り添いがないからだと私は考えている。

正直、経営陣は新しい変化をせず現状維持に徹した方が安心して定年を迎えられるからそうしているのだろうが、このままでは経営悪化は当然だし業界の衰退は目に見えている。

中国では自動運転タクシーが運行されているし、現状維持だけではよろしくない。

かくいう私ももうすぐ30代。自分が働きやすい会社を作れるように物申していく。その結果、業界や会社が良くなると素晴らしいと思う。

タクシー運転手はどうしても底辺に見られがちなところがある。そのイメージを少しでも払拭して、誰でもなれる職業ではなく「なりたい職業」と言ってもらえるようにしていく。

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